藩札というものをご存知でしょうか?
皆さんは、江戸時代の通貨といいますと、小判や銭で取引をされたと考えられている人も多いのではないのでしょうか?確かにそうでありますが、実際には「藩札」という物を中心に取引がされていました。
例えば100両が、ここにあったとしましょう、ある藩に入った際に、交換所で97両分の藩札をもらって、その藩で買い物をするという感じで、帰る際には「藩札」を小判等に替えるといった感じです。(今風に言えばそうですが、実はもっとせこい方法でやっていましたが、これは後日話します。簡単に言えば朝三暮四です。)
そしてその取り分が藩の収入になっていたのです。よく藩の収入は米が中心で、お金を軽視していたなんて話がありますが、実際にはこの換金率をうまく活用して、利益を上げていたのです。次の項では藩札の法律について語ります。
<表面>
和紙で作られており、結構丈夫です。実はこれ作るのも費用が掛かっていそうです。「銀一匁」と読む事ができます。これを引換所にもっていくことで交換することができます。※中には「〇〇引き」と小さく手数料がかかれているのが面白いです。
<裏面>
発行年と詳細がかかれています。責任者が二人いるのは、親分と子分という関係と思ってもらえればいいでしょう。